おススメ度★★
かつての『ジョーズ』以来人を襲うサメの映画というのは数多く作られてきて、それなりに人々を恐怖に陥れてきましたがこの作品もその域を出ません。さらにいうなればあまり人が襲われて死ぬシーンが少ないのでいい意味ではスプラッタ要素が少なくて見やすいのですが、恐怖を煽ってナンボの映画だと思うので本末転倒な気がします。
では一体何のためにこの映画を見るのかというと主人公のジョナス・テイラー役のジェイソン・ステイサムに他ならないでしょう。彼の役どころと相まって男ながら惚れそうになってしまいます。危険を顧みず仲間を救おうとする姿勢に自らもこうありたいと思わせるその主人公像はありきたりながらも観るものを引き込まずにはいられません。
そういう意味でどちらかというとサメの恐怖よりも人物にライトアップされた作品としてとらえれば良いのかなと思ったりします。