僻地の学校に集められた主人公たち6人が謎の教育を受けるという設定はどこか『約束のネバーランド』を彷彿とさせましたが、それよりもずっと前に出された今から20年近く前の本だというのに驚きました。
設定は異質ですが、緻密に散りばめられたロジックが最後に回収されていくのは実に痛快です。ファンタジーやSFっぽい話も出てくるのですが、この小説の事を知らずに読んでいる分には果たしてどのような展開になるのか想像がつかない点もとても興味深いですね。どちらかというといろんなジャンルに幅広い興味を持っている人こそハマる一冊ではないでしょうか。