忘年会で学生時代の友人や先輩・後輩たちと数年ぶりに再会。自分も含めて相変らず馬鹿な連中ですが、その有難さがより一層感じられるようになったなと改めて思いました。
お金・自由・友情（愛情というものも人によってはあるでしょう）といずれも要らないという人はほとんどいないと思います。できればすべてありったけ欲しいわけですが、人生そう甘くはありません。果たして恵まれた人生というのは何を手に入れた人の事を言うのでしょうか。もちろんそれは人それぞれ答えがあるでしょうから真実は一つではないと思います。
若い頃はやはりお金が欲しくて仕事もお金のためと割り切っていましたが、できうる限りの金銭を手に入れるために自分の時間を切り売って休み返上で働いていて感じたのは虚しさでした。たしかにお金があればいろいろな物が買えるし、病気になっても平気だしあって困ることはありません。でも例えば高級車に乗りたいとかいう欲求はありますが、その根本にあるのは見栄です。その見栄は結局のところモテたいという発想からくるわけで、ようは生理的な欲求に他なりません。まあ人間も動物ですから本能には逆らえないわけですが単なる生殖欲求と本当に手に入れたい愛情とはまた別ものです。そう考えると生活していくうえで本当に必要なお金というのはそれほど多くないという事に次第に気が付くようになりました。酒もたばこもやらないし、車にお金をかけるわけでもなくそうすると家畜のように働いてお金を手に入れる必要性はそんなにないのではないかなと。
そんなわけでしばらくするとお金よりも自分の時間が持てる仕事の方が良いのかなと思うようになり転職することになりました。そして若い頃は人間関係の大切さというものをあまりわかっておらず、人付き合いも嫌いな方なので縁が切れたらそれまで、職場が変われば人間関係もリセットするような生き方をしてきました。
ところが年を重ねてお金よりも自由を満喫して生きていく中で感じたのは人との出会いの大切さでした。こと友情・愛情というのは自分が一方的に望んでも手に入るものではありません。相手からも手を伸ばしてもらうことが絶対条件です。お互いがお互いを重んじあう人間関係というものはお金では買えません（表面上だけは手に入るでしょうが）。そういった相手をたくさん持っている人生というのはやはり豊かであったと言えることになるのではないのかなあと、飲み会に参加して沸々と感じた次第です。
そういったわけで数年前まではほとんど意識していなかったのですが、これからは出会う人々を大切にしてこれからの人生を生きていきたいと思います。
