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【映画】『アリータ:バトル エンジェル』感想 日本の漫画原作によるハリウッド実写化の死亡フラグを見事回避!原作ファンも新規ファンも必見!

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おススメ度★★★★★

 

 基本的に日本の漫画が好きでハリウッドで実写化と聞くとガッカリする方が大半ではないでしょうか。わたしもこれまでの記憶でよかったものを思い出せません。まあ一説には欧米ではアニメを観る層というのはまあ子どが中心なわけで成人に比べて市場が小さい為予算があまりつかず、そのため脚本が糞になるそうですが真相はどうなんでしょう。ハリウッドの脚本家がストライキを起こしてTVに逃げたら面白いドラマが増えた事からも質のいい脚本家をしっかり確保するというのは大事な事だとわかってきました。

 

 さて、この「アリータ:バトル エンジェル」の脚本家は誰でしょう?そう、ジェームス・キャメロンです!「ターミネーター」「エイリアンズ」「タイタニック」「アバター」…数々の名作をこしらえてきた私の最も愛する偉大な監督です。ちなみになんで原作のガリィという名前ではないのか不思議でしたが、キャメロン監督の作品はアルファベット「A」か「T」で始まるのばっかのようで、なんかそういうのなんでしょうか。まあ構想25年でぜひともキャメロン監督にメガホンを取って欲しかったのですが、スケジュールの都合でロバート・ロドリゲス監督が引き継いでいます。「フロム・タスク・ティル・ドーン」の監督ですね。懐かしい。

 

 まず原作ファンにとってうれしいのはやはりあの「銃夢」の世界観をそのままにアクションシーンを大迫力で見せてくれるところ。おそらくファンも多いであろうモーターボールのシーンは実にたまりません。あれだけで30分くらいやって欲しい。

 ストーリーに関しては当然といえば当然、ノヴァとの戦いはまだ始まっていません。アリータ・サーガの序章という位置づけなので商業的な成功が見込めそうなら続編を、というところなんでしょう。それえにこの作品単体でカタルシスを得られるわけではないのですが、原作の雰囲気を大切にし、それなりの脚本にまとめ上げてくれたこの作品は観るべきでしょう。

 

 また原作を知らない人にはクズ鉄街や天空都市・ザレム、モーターボールにパンツァー・クンストといった原作「銃夢(がんむ)」の作り出した素晴らしい世界観を是非体感してもらいたいと思います。私自身もこの作品から受けた影響は大きく、プリン好きになってしまいました。ダマスカス鋼というのもこの作品を通じてしりました。当時もスバ抜けたSFでしたが、いまや時代が追いつきようやくCG化して観れるようになったのはラッキーです。

 

 SFアクションとしては新旧どっちのファンにも勧められる娯楽大作です!

 

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