現在のアリーナでは勝率の高いヒーローとそうでないヒーローの差ははっきりしています(過去の環境でもそうですが)。今勝率が高いのはパラディン、メイジ、ローグといったヒーローで逆に最も弱いのは(いつものことながら)ウォーリアーです。ここからわかるのはテンポが取れるクラスが強く、カードアドバンテージよりもテンポ重視の色合いが強そうだということです。
ゆえに相手のテンポをいかに押しとどめるか、また自分がテンポよく攻める為にどうすればよいかを意識してドラフトしていく必要があります。その点において注目すべきカードの中からコモンでよく見かけるものをピックアップしてみます。
1.誇り高き守護者
テンポ環境でありながらコイツの存在がそこに疑問符をなげかけます。2,3ターンにテンポよく展開してもこの1体でかなりスピードダウンを余儀なくされます。4ターン目に出たこいつを1枚のカードで処理するのはいずれのヒーローにとっても至難の技です。テンポを失っても横展開するのか、カードアドバンテージをロスしながら強硬突破するのか難しい選択を迫られます。逆に言えばこいつを張りながら横展開させたところを一網打尽にするAoEを打つ事ができればかなりのアドバンテージが取れます。攻めでも守りでも重要な1枚です。
2.ヘンチ・クランの怪キルボア
ある意味誇り高き守護者よりも凶悪なのがコイツ。4マナでタフネス7は相当に固い。デメリットもあって無きが如し。プリースト相手はコイツを処理する手段を念頭に置いておかないとテンポは取りにくいでしょう。通常ではパワーよりもタフネスの方が重要視されますが、誇り高き守護者も合わせてある程度の突破力がないと簡単に制圧されてしまうのが今の環境です。
3.奇抜な書記官
中盤においては先にコイツをだすのが一つの分岐点になります。コイツを殺したあとにさらにトークンを一気に処理する手段を持たないと殺しにくく、それだけ殺せるけど殺されない生き物です。自分が出したいが、相手に出された際の対処も大切です。一番手っ取り早いのはコイツが死ぬような挑発クリーチャーを用意する事です。
4.ハーリー・ショベルツィスト
テンポの申し子。あまりの強さに何枚もピックしてしまいたくなる。通常なら友好的な防御網を挑発クリーチャーで築いてもコイツの一撃で吹き飛ぶゲームがいかに多い事か。逆に言えば高マナの徴発クリーチャーは価値が下がります。