ペナントレースでは西武に苦杯をなめさせられることも多かったソフトバンクですが、ことCSや日本シリーズになると非の打ちどころの無いような戦い方をしてくれます。CSの恩恵を一番受けているチームというのは間違いないでしょう。
おそらくペナントレース全体で考えると、投手よりも野手の総合力が問われるのではないでしょうか。というのも先発投手であればおよそ1週間に1回しか登板できず、およそ20試合~30試合にしかその能力を発揮できません。どんなに優れたエースピッチャーがいようとも単独ではできることが限られるのに対して、野手は全試合出場する事が可能です。もちろんこちらも単独ではできることは限られるわけですが、投手よりもその影響力を及ぼす試合数は大きいはず。
その点において投手力は劣るとも野手のパワーで勝ってきたのが西武なんでしょう。しかしそれが短期決戦ともなると投手と野手の影響力の差がそれほどない状態となるのでしょうか。もちろんそんな単純な問題では無く、短期決戦ならではの使い切りの考え方なども必要になってくるわけですが、そのあたりの柔軟な思考力を持っていることも指揮官に求められう能力で、工藤監督はそれを十分に満たしているのではないでしょうか。