最近くっそ忙しかったわけなんですが、家に帰ってきて暖かいお風呂に入ると寒くなってきたことも相まって至極の幸せを感じます。くっそ眠い時の睡眠こそ至高だと思いますが、その次くらいに疲れて冷え切った身体で入るお風呂というものがあるのではないでしょうか。そう考えると入浴という習慣のある日本人に生まれた事はこのうえない幸運なのではないかとも思ってしまいます。
そもそも人間はいつ風呂と出会ったんでしょうか。古代ローマでは大浴場が造られたことで知られていますが、イギリスのバースやハンガリーあたりの天然温泉からヒントを得たであろうことは容易に想像がつきます。猿でも温泉に入っているわけですから、ホモサピエンスになる以前から天然温泉の効用について人類が何かを感じ取っていたとしても不思議ではありません。
となると有史以前から入浴の効能は感じていたであろうはずが、いま世界的に見ても浴槽に浸かる文化というのはそんなに広まっていません。せっかく風呂を人工的に造り出す技術を手に入れたというのにそれを活用していないというのはちょっと不思議です。
まあ水が豊富に手に入る事も条件なわけですから、そういう意味においても雨の恵の多い日本という国は本当に好条件なんだなと思いながら浴槽に浸かる秋の夜でした。