いわゆる金持ちの道楽というやつ。自分の金だから好きに使っていいというのはもちろんあります。けれどもう少し俯瞰して人類全体からしてこの行為の意味を考えてみたいと思います。
現代の資本主義のルールにのっとって自らの才覚でお金を集めた前沢氏。彼の運営するZOZOはアパレルなわけですが、およそ衣料の原材料は相当人件費の安いとこで作られるケースが少なくありません。奴隷制ではないといっても、形を変えた資本主義経済の奴隷を酷使して得た利益と言い換える事もできるわけです。別にそれを批判するつもりはないのですが、こうしてかつてエジプト王がピラミッドを作らせたように、庶民を酷使して一握りの人間が事を成すという構図は昔から何にも変わっていないのかも。
とするとできればそれは後世に残る意味のある使い方をして欲しいと思うわけです。前沢氏が宇宙へ行って得る満足感などは人類にとっては全く意味はありません。けれど彼が使うお金で宇宙開発が進むならばとても意味のあることかもしれません。近未来ではないけれど、現在の科学で地球がいずれは滅亡することはわかっていますし何なら宇宙もなくなるのかもしれません。すべてが無になるのならば今もまた何の価値も無いという解釈はいったんおいておいて、とりあえず人類存続のために地球を脱出する計画というのはこの後何百年、何千年かけて進めなければいけないわけです。
それだけではないけれど、問題の解決に金持ちの道楽が使われることを祈っております。