『メイド・イン・アビス』という作品の良いところは世界観に織り込まれた何かを得る為には何かを失うという因果応報の観念だと思います。アビスの遺物は深層にいけばいくほどすごいものがありますが、それには呪いという代償が伴います。
1期ではミーティという存在が語り掛けてくるテーマはなかなか重たいものがありました。そして映画でよりクローズアップされた黎明卿・ボンドルドの行いには賛同する人は少なくても理解できる人は多かったのではないでしょうか。
そんな人間性に対する問いかけをしてくるこの作品の本当の凄みを感じたのが「烈日の黄金郷編」です。なかなかにえぐいので万人に理解を求めるのは難しいのでしょうが、それでもスゴイ作品だと感じる人は増えるのではないでしょうか。