この日は1日ロンドン市内観光の予定ですが、出かける前に外をみると小雨が降っており生憎の空模様。傘を準備します(結局つかいませんでしたが)。行きたい場所がたくさんあるので綿密に計画を立てました。
まずは朝一で世界遺産・ウェストミンスター寺院へ。9時30分にオープンですがその前にすでに多くの人が並んでました。ところが9時30分になってもなかなか列が前に進みません。今日は行きたい場所が目白押しなのでパスしようかとも考えましたが、今後二度と来る機会が無いかもしれないとぐっと我慢していたら15分くらいまたされようやく中に。撮影禁止だし案内もないとあんまりよくわからないなあと思っていたらオーディオガイドが無料貸し出し。入場料に含まれているようです。おそるおそる「日本語はありますか?」と尋ねたら「もちろん」との答え。おかげでしっかりと見学ができました。諦めないでよかった。
ウェストミンスター寺院を出たら歩いてバッキンガム宮殿へと向かいます。だいたい徒歩15分くらい。11時に衛兵交代があるのでその前に着けるように急ぎます。多くの観光客が待機していましたが期待していた衛兵交代は思ったよりもアッサリ終了。やや期待はずれ。時間差で騎馬のホースガーズも来るようですがあんまり時間も無いので次の目的地、トラファルガー広場を目指します。
バッキンガム宮殿からトラファルガー広場へは歩いて10分くらい。ここからはビッグベンも見えるしロンドン市内観光のスタート地点といった様相。そしてこの目の前にあるのがナショナルギャラリー。大英博物館だけではなくやはりここも見ておきたい。
ナショナルギャラリーも無料で入れます。目玉はなんといってもレオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』ではないでしょうか。これだけはなんとしても見たかった。ゴッホの『ひまわり』も見たかったのだけれどゴッホ展が他所で開催中で貸し出していて展示無し。その他ターナーやボッティチェリ、ティツィアーノやフェルメール、ベラスケスなどの気になる名画だけを急いで見て美術館を後にします。もう少しゆっくり見たかった。
ナショナルギャラリーから再び徒歩で向かったのはテンプル地区にある「テンプル騎士団」の教会。だいたい20分くらいかかりました。十字軍時代最強の騎士団といえるテンプル騎士団ですが、このあたりの地名がテンプルになってるのは彼らの所有地だったからでしょう。
テンプル騎士団と並んで活躍した病院騎士団とも呼ばれた聖ヨハネ騎士団の修道院が博物館になっているので次はそちらに向かいます。これまた徒歩で30分。勇猛で知られたテンプル騎士団が悲惨な末期をむかえた後はまるでその精神を受け継ぐかのようにロードス騎士団、そしてマルタ騎士団と名を変えてイスラムとの最前線で戦った彼らですが、この修道院はこじんまりとした感じ。
ここからは地下鉄に乗ってロンドン塔の近くにある「Tower Hill」駅まで。
ロンドン塔の外でようやく見つけた「フィッシュ&チップス」のお店。£10ですからそれなりのお値段ですがボリュームはしっかりあります。お昼ごはんでしばし休憩です。
ロンドン塔は塔というよりも城といったほうがよく、中も広くて見応え十分。ロンドンの市内観光で一番面白いんじゃないでしょうか。武器を中心に展示してある「白の塔」や戴冠式で使われる王冠や宝珠などが展示されている「ジュエル・ハウス」などいくつかの建物に分かれます。ジュエル・ハウスであまりの美しさに思わず写真撮ったら撮影禁止で怒られてしまいました。すみません…。
ロンドン塔を後にしたらベーカー街へと向かいます。そのまま「Baker Street」という駅があります。ここにはシャーロック・ホームズが住んでいたという設定なわけですが、いまではそこに博物館があります。ところがここも若者を中心に長蛇の列ができていたので中に入るのは断念。
ベーカー街から近くにあるのがビートルズの聖地ともいえる「アビイ・ロード」。20分ほど歩きます。今年はビートルズのアルバム「アビイ・ロード」から50周年で一見何の変哲もない横断歩道なので見逃しそうですが、たくさんの観光客がだいたい4人組で写真を撮ろうとしているのですぐわかります。とはいえこの横断歩道、信号もなくそのうえけっこう車の行き来が激しくそう簡単には撮影できません。
というわけでロンドンの中心部にある観光地を地下鉄と徒歩でぐるっと回ってきました。さすがに疲れた!