今回宿泊しているホテルのスタイルであるB&BとはBed&Breakfastの略で朝食がついてきます。高級リゾートホテルのビュッフェとは比べ物になりませんが、もともと朝はそれほど食べるタイプでもないので簡単でも問題なし。しかも今回の宿は卵の焼き方をきちんと聞いて作ってくれる。みんなスクランブルエッグだったけどサニーサイドアップが好きなのでオーダーしたらきちんと作ってくれました。
朝食後はいよいよ今回の旅の一番のメインディッシュである大英博物館に向けて出発。大英博物館は最寄りの地下鉄駅がいくつかありますが、今回の宿からはセントラルラインに乗れば1本で行けて「Holborn」駅で降りるのが便利そう。朝は通勤ラッシュなのか地下鉄も結構混雑。駅で降りるとすぐに「British Museum(大英博物館)」の看板が見えます。
途中バス停などの地図も頼りに5分ちょっと歩くとすぐに大英博物館に到着しました。
大英博物館自体は10時オープンなのですが、グレートコートと呼ばれるエリアは9時に入れます。今回はピッタリ9時に着いたのでそのまま中へ。この時間帯だとまだ人もまばらでしたが10時近くになると混みはじめ12時ごろはかなりの混雑になりました。大英博物館の嬉しいところは入場無料なところ。これだけのものを無料で、というのもスゴイ事ですがその分「Donate(寄付)」の受付はアチコチにあります。まあそりゃそうだよね。今回は特別展である「マンガ展」のチケットを購入したから寄付はしないことにしました。ダメ?
入ってすぐに手塚治虫さんの映像で漫画の起源は鳥獣戯画だっていうインタビューが流れていますが、そもそもはラスコーの壁画とかなのかもしれない。
数ある漫画の中でピックアップされている作品にこの展示に対する意気込みというかセンスをとても感じます。ドラゴンボールやセーラームーンといったもはや世界レベルの知名度を持つ漫画はもちろんですが、ジョジョであったり東村アキコさんの海月姫とか聖★おにいさんなどなかなか視野が広いなと思います。
漫画というかつてのサブカルチャーが今や現代アートを語る上ではずせない一つのジャンルとして確立しているんだというのを感じ取れる内容でとても楽しめました。それなりにゆっくりみて1時間ちょっとでしたから「あ、もう終わりか」とちょっぴりあっさりな感じはしました。でもこれまで大英博物館に来た事無い人がついでに見るならちょうどいいくらいだと思いましたので自分にはピッタリでした。残りあと1か月ですからイギリス在住でもないとなかなか難しいかもしれませんが、是非とも一度見ていただいてもいいと思いました。
特別展の後はオーディオガイド(£7)を借りて常設展へ。オーディオガイドは日本語もあるのでバッチリです。さすがに広いのでノープランで来るとどこで何をみればいいのかわかりませんから、ある程度の予習か何かしらのツアーだったりガイドが欲しいところです。オーディオガイドにはおススメのツアーなんかもあるのでその点でも便利だと思います。今回はある程度みたいモノは事前に調べてありましたが、場所まではわからないのであっちこっちをウロウロする事になりました。一番の目的は「ロゼッタストーン」でしたが、その他にも膨大な数のエジプト関連の展示品や古代アッシリアやギリシア・ローマの美術品などやはり先史時代の遺物に関しては大英博物館が随一だなと思いました。ルーヴルもメトロポリタンも立派ですがこと古代の遺物に関してはこちらが上ですね。全てをじっくり、というわけにはいきませんでしたがほぼすべての部屋を回ったら食事も摂らずにあっという間に5時間経っていました。
大英博物館を出た後は地下鉄で「Vauxhall」駅へ。ここにはイギリス諜報部、通称MI6が置かれているSIS本部ビルがあります。駅を出るとすぐ目の前にあるわけですが、ちょうど夕方だったからか仕事帰りと思われる人物が何人かビルからでてきました。きっと普通の社会人だと思うのですが、ここから出てくるとやはりみんなスパイに見えてしまうから不思議です。建物の写真を取っていても別に問題ないようです。
その後はテムズ川沿いを歩いてロンドンの新たな名所となりつつあるロンドン・アイに向かいます。
ロンドン・アイというのは観覧車の名前なわけですが、2,019年7月現在で世界第4位の高さを誇ります。世界1位はラスベガスにある「ハイ・ローラー」ですね。それでも欧州一の高さという事からかすごい行列で1時間以上待ちました。£30という金額もそうですが、ここまで待つなら乗らなくても良かったな…。「ハイ・ローラー」なんかもっと安くてすぐ乗れたのに。
まあ観覧車からはロンドンの街並みが一望できてそれなりに趣はあります。1周約30分なので1日中歩いて疲れた足が休まりました。
その後はホテルまで戻ります。夕食にはロンドンで発見したKFCこと「ケンタッキー・フライド・チキン」へ。ケンタッキー好きとしては世界の味にどうしても興味があるんです。