国際親善試合とはいえ1-4という敗北に果たして価値はあったのでしょうか。相手はブラジルと引き分けるなど最近ではレベルが上がったとも言われるベネズエラですが、やはりアルゼンチンやウルグアイなどとは違って南米で唯一ワールドカップ出場経験が無い国です。
森保監督の思惑としてはレギュラー組以外の選手に経験を積ませるとともに自信をつけさせたかったとも思われますが、それが裏目となる結果になってしまいました。これがスペインなどの強豪国相手だったら、まあ妥当な結果と敗戦にも寛容になれますが勝ちを狙いに行くマッチングでしたからそうもいきません。
わかったことはある程度レギュラー組を固めて起用していた反動で控え組の連携はボロボロだったという事。またこのゲームの中でレギュラーを脅かしそうな選手もいなさそうという事もわかりました。しかし、それはある程度最初からわかっていた事であって、このゲームで得たものと考えるわけにはいきません。そうするとこのゲームで日本が得たものはほぼゼロといっても良かった気がします。
ただ唯一良かったといえるかもしれないのは、ここまでW杯予選は0封で4連勝、三銃士とも呼ばれる若手が活躍し、さらにそこに久保選手という新星も現れ順風満帆なように世の中が錯覚していたかもしれないところに冷や水を浴びせられることになった事でしょうか。ともすれば格下ともとれる相手に惨敗したことでまだまだ日本は実力が足りていないと知れば、W杯予選の勝利が当たり前のものではなく価値のあるものだとわかりますし。
なんにせよレギュラー陣の控えのレベルアップはこれからの1年はW杯予選も勝ち上がりながらやらないといけないので難しいですね。