おススメ度★★★
実はこの作品を観るまでジーナ・カラーノという人物を知りませんでした。総合格闘技の世界から女優の世界へと転身したそうですが、ドゥエイン・ジョンソンといいアメリカでは結構メジャーな路線なんですかね?日本の格闘家と見ているとどちらかというと不器用なイメージで、役者には不向きなイメージがありますが、ハリウッドの彼らを見ているとまるで俳優となるべく生まれてきたかのようにも思えてしまいます。
さて原題のHaywirewというのは干し草を束ねるワイヤーの事ですが、そこから意味が転じて絡まりやすい、わちゃくちゃな、といったような意味があるそうです。確かにこの原題だと日本人には意味不明でしょうから邦題には納得。
スティーブン・ソダーバーグ監督といえば豪華俳優がこれでもかと出てくる『オーシャンズ』シリーズで有名ですが、この作品もユアン・マクレガーやアントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラスといった有名人が並びます。ただし彼らもあくまでも主役のジーナ・カラーノ演じるエージェント・マロリーの引き立て役にすぎません。錚々たるメンツを前に主役たるべく堂々たる演技がなんだかとっても貫録あるように見えます。
脚本自体はどうってことはないですし、アクションもどちらかといえば地味なわけですが、それでも本物の格闘家だけあってパンチやキックに重みがあるように感じてしまうところがリアリティあるように思えます。そういった武骨なアクションが好きな方にはおススメです。