現在の地球において大きなイニシアチブを握っているのはもうアメリカではなくて中国でしょう。有数の国土に加えて世界最大の人口を抱え、最も大きなマーケットと労働力を持つという事はとてもスゴイ事です。かの国が自国の利益を最優先して世界協調の輪から外れかけているのはなかなか由々しき事態なわけです。
世界史を紐解いてみると中国が世界で大きな影響力を持っていたのはおそらく紀元前後の漢帝国~中世の元のころまででしょうか。以後ルネッサンス期から産業革命の時代となると遅れをとっていますが、これは皇帝がすべての中国において必ずしも有能な人材が出てくるとは限らず時に国力を後退させてしまうことがままあったからだと思います。
さてそんなときに思いをはせるのは同じ大国のインド。現在でも世界2位の人口を誇るものの世界に与えている影響力はさほど大きくはありません。かつてインドが世界有数の大国だったのはやはり紀元前のお話でしょうか。インドが鳴かず飛ばずなのはやはりカースト制による社会の分断があげられるのだと思います。国として一つにまとまらないというのはやはり厳しいのでしょう。スポーツにおいても科学においても確率的に天才児が最も生まれて良いのは中国、そしてインドなわけですがそうなっていない現状があるわけです。
中国という問題児が暴れまわる近未来において、それを抑えうる大国・インドが目覚める日が待ち遠しい。