大相撲の記録という記録を次々と塗り替えた圧倒的な強さを誇った白鳳関ですが、人気はどうかというとそこまで圧倒的ではありませんでした。どちらかというと倒すべき存在として圧倒的なヒールと思われていた感があります。
これは中日の落合監督なんかもそうだったように思いますが、強さ=人気ではないというのはよくある現象の一つだと思います。およそスポーツにおいて勝つことは至上の命題のようにも思えますが、残念ながらそれが唯一の目標でもないという事が事をややこしくしています。
彼が生まれながらの日本人ではなかったという点が残念ながら偏見として存在してしまったようにも思います。英雄を英雄として迎え入れる事の出来ない日本人の狭量さを見せつけられるようで、白鳳関の引退には苦い感じがします。