SF界のみならず映画に与えた影響の大きさでいったら『マトリックス』はずば抜けているんではないかなと思います。それくらい斬新で革新的な映像だったわけで1発でファンになりました。基本的に一度観た映画を二度観る事は少ないのですが、さすがに『マトリックス』は何度も観てしまいます。
そんな『マトリックス』も残念ながら続編は凡庸な展開でした。1作目が十分に完成された作品であったので、やはり蛇足な感は否めなかったわけです。そういう点において『リザレクション』もおそらくその枠組みからは外れないように思います。『ターミネーター』も『スター・ウォーズ』も続編はこぞって駄作であることを考えると完成されたシナリオを後づけで違和感なくスケールアップさせるというのはおよそ才能のある脚本家でも無理なんでしょう。それができるとしたら天才だけでそんな人物がいれくれたらとは思いますが、おそらく難しいでしょう。
そしてこれまで圧倒的な存在感のあったモーフィアスを演じてきたローレンス・フィッシュバーンと、リリー・ウォシャウスキー監督の不在もこの不安を掻き立てます。
こういった疑念が杞憂になれば、と思いますが果たして。