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オタクなおっさんがアニメ・ゲームにうつつを抜かしながら時間が空いたらカジノを中心に世界へと旅立つ。目標は月1海外旅行。

逆統戦を買うべき3つの理由とは

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 「逆統戦」というゲームを聞いたことがある人はどちらかというと少数派だと思いますが、その場合はすでにボードゲームに興味があったり、カタンとかモノポリーとかいうボードゲームの経験があったりすると思います。なんじゃそれ?っていう普通の人はあまりそういう遊びに縁が無かったりすると思うのでかなり敷居は高いと思います。そんな後者のタイプの人にはおそらく関係のない話なんでしょうが、気になる前者の人向けに考えてみたいと思います。

 一言でいうとこのゲームはデッキ構築+MAPによる陣取りゲームです。そんな「逆統戦」を買うべき3つのタイプの前に買う資質を持つ人は以下の3タイプでしょう。

1,ゲーマー

2,コレクター

3,スポンサー

 

 1のゲーマータイプは、様々なゲームが好きでいろんなタイプのボードゲームを楽しみたいという方。おそらくこのタイプの人の中にはデッキ構築ゲームの祖「ドミニオン」をプレイした事がある方も多いのではないでしょうか。そのドミニオン的な要素だけなら二番煎じなのですが、そこにMAPが加わる事で新たなゲームとなっています。

 2のコレクタータイプは、結局プレイすることもさることながら各種ゲームを揃えたくなってしまう方。このゲームはゲームそのものはともかくとして、その成り立ちがおよそ他のゲームと違います。およそ99%のゲーム、というよりもこのゲーム以外のゲームはほぼ楽しむことが目的です。ところがこのゲームはその要素も無くもありませんが、おそらく本質は政治的な意味合いが大きく中国による周辺諸国への支配への抵抗を声高に叫び、その共感を求めるものです。だいたいゲームというモノは過去の戦争だったりファンタジーやSFなど架空の世界のものが多いのですが、現代の地図をそのものに中国を悪と断じる一種の潔さには驚かされます。

 3のスポンサータイプというのは、およそ他のゲームでは成り立たないでしょう。このゲームは2で説明した政治的なゲームであり、このゲームを買う事によって台湾など中国への対抗する国々への政治献金的な意味合いが出てきます。ゲームそのものは興味なくとも、反中国への意志を示したいという方がいればこれに当てはまるのではないでしょうか。

 

 さて、それではそんな「逆統戦」ですが、これを買う事でゲームをプレイする事が無くても以下のような効果があるのではないかと思われます。これがこのゲームを買うべき理由です。

 

1,現在の中国の状況に対する関心をもつきっかけとなる

2,中国に対抗する台湾の企業を経済的にも政治的にも応援

3,中国に対して日本や日本人がとるべき行動を考える

 

 1は果たしてこのゲームの状況はいったいどんなものなのか、現実を舞台にしたゲームであるがゆえにその世界に興味をもつきっかけとなるでしょう。ウイグル族やチベット族に対して現在行われている弾圧の凄まじさを私も改めて思い知りました。遠い異国の話ではなく、日本にとっては切っても切れない隣国の中国の情勢を知るというのは大事なことだと思います。

 2は先述のスポンサーの部分でも述べましたが、このゲームが売れる事によって話題になりより中国への関心を持つ人間が増えるだろうという点や、その収入が最終的には中国への防衛力へ投資され、それが日本の安全保障にも影響があるということ。中国はおそらく日本本土への進行よりも先に台湾併合が目的にあります。つまり逆説的には台湾が安全である限り日本も安全であり、その台湾の国防が万全であれば日本も安心できるわけです。日本の軍備に反対なら台湾に軍備させれば良いわけです。

 3はそんな横暴の限りを尽くす中国に対して果たして日本人が取るべき行動は何なのかという指針を考えさせてくれます。私はこのゲームの影響で中国の近代史をもう一度勉強し、文化大革命や天安門事件などより深く知る事ができました。

 そういった啓蒙的なゲームという意味でこれは革新的な作品ではないでしょうか。

 

 

↓ルールブックを読むだけではわかりにくいのですが、わりと良く解説してくれている動画

www.youtube.com