趣味全開で世界を巡る

オタクなおっさんがアニメ・ゲームにうつつを抜かしながら時間が空いたらカジノを中心に世界へと旅立つ。目標は月1海外旅行。

『ラストエンペラー習近平』という本が大変ためになった

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 なんでこんな本を読んだかというと、「逆統戦」という中国とそれに対抗する周辺諸国が戦うというゲームをプレイしたから。実際今の中国はどうなんだろうと色々調べていたら行き当たりました。

 

 著者のエドワード・ルトラック氏の略歴はワシントンにある大手シンクタンク、米戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用され国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任といったもの。

 

 今の中国国家主席の習近平はこれまでのどの中華人民共和国の政治家よりも危険であるという認識をこの本を読むまでしっかりとはもっていませんでした。毛沢東よりも危険であるというのは、現在のチベットやウイグルでの誰も行ってこなかった弾圧を見れば明らかで、その理由などがより理解できるようになります。これまでは任期のあった国家トップの席も終身とすることで彼が死ぬまで彼の政策は止まらないという事が決まりました。これは同じ強権国家であるロシアのプーチン大統領ですらやっていないことです。独裁者がその椅子を降りないと明言した以上、彼に平伏する以外は反抗するしか道は残されません。彼は世界一の国家の首席なので並び立つことは許されないのです。これをよしとしない人々は多くいますが、果たして中国といういまやアメリカに次ぐ大国と互角に戦える国家はあるのでしょうか。そのヒントがこの書籍には書かれています。現在オーストラリアやスウェーデンなども中国ともめていますが、中国からすると弱小国なのに生意気だ、という論法です。経済力でも劣るようになった日本にも同じ論法で突っかかってきましたが、安倍首相が毅然とした態度を示したので一旦おとなしくなった経緯があります。

 

 そういった国家の在り方もそうですが、個人としてもどのようなスタンスを持つべきかを知る事で、より適切な政治家を指名する必要性があるでしょう。最近読んだ本の中でもとりわけ勉強になりました。