2021年のマンガ大賞に選ばれていたので名前は知っていたのですが、これまで未読でした。マンガ大賞ってこれまでの受賞作も『ちはやふる』『テルマエ・ロマエ』『3月のライオン』などとかなり手堅い名作ばかりで、受賞作はとりあえず読んでハズレないという感じ。
さすが過去の受賞作に負けず劣らず素晴らしい作品で、これまで見逃していたのが惜しまれるほどでした。勇者と魔王というファンタジーのテンプレを使いながらも、視点を変える事で斬新さを生み出していて既視感を感じさせない点がまず素晴らしい。根幹のストーリーに加えて魅力あるサブキャラクターにも引き込まれます。ファンタジーでありながらヒューマンドラマ的なところが実に良い。基本は骨太ながらも随所にちりばめられたコミカルな要素が作品に色どりを与えて至極の作品に仕上がっていると言えます。
ここまでスゴイと早くアニメ化して欲しいと思ってしまうファンは多いでしょうし、おそらく水面下では動いているんでしょうがまだ何の情報も出てきてないのがもどかしいですね。