これはちょっとタイトルに騙されますね。『エイリアンvsプレデター』のように異なるタイトルの強者同士を戦わせてみたらどうなるか、という類の作品では決してありません。確かにバトルシーンはありますが、どちらかというとマーベルでアイアンマンを中心とした『アベンジャーズ』シリーズがヒットしまくりのため、そこから漏れたヒーロー/ヒロインたちを集めて別機軸で打ち出した集合モノというのが正しい作品です。
『300』で名を馳せたザック・シュナイダー監督のスタイリッシュなアクションは顕在で映像の見応えは十分。そこにバットマンとスーパーマンをいかに共存させるかという点で脚本も練られていてそれなりには辻褄があいます。あくまでもそれなりに、ですが。
あまり深く考えないでヒーローたちのハチャメチャな強さを愉しむのがこの手の映画のウリですが、わりと真面目なストーリーに寄っている部分が良さでもあり、アクションにもそれなりの説得力がある点は面白く見れました。
全体的にはこの手のヒーローものが好きでない人は相いれないでしょうし、ちょっと観客を選ぶタイプの映画だとは思いますが、全体の完成度はなかなか高いと思いました。