おススメ度★★★★★
日本では金曜ロードショーでも放映されましたがずっと見逃していたものを機内で鑑賞しました。ピクサーのアニメ映画は傑作ぞろいですが、その中でもこの作品は頭一つ抜けている感じでそのアイデアや世界観からラストへの展開まで素晴らしいの一言に尽きます。未見で終わってはもったいない作品の一つです。普段は邦題に異論があることの多い私ですが、『インサイドヘッド』というこのタイトルは絶妙だと思います。
心の中が5つの感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)に支配されており、それぞれが協力し合って人間の行動を決めているという設定はとても面白く、また納得のいくものです。主人公の女の子ライリーが主にヨロコビを中心として心の優しく楽しい少女として成長していく中で家族の引っ越しを原因としたトラブルが起きるというストーリー展開ですが、一見要らない子にみえて実は驚くべき秘密を持ったカナシミを中心として心の中での冒険も始まります。現実世界と心の中が交錯しながら展開ていくストーリーは波乱万丈でとても良くできており観ているものをどんどんとその世界へ引き込んでいきます。特にライリーの心の中の話かと思ったら実は…という展開はとても面白いものでした。
外の世界での重要な出来事がその人物の性格を決定つけていくという設定も実に興味深く、これを基にしたゲームを作ったら面白いなと思いました。古いところでいえばプリンセスメーカーみたいなものでしょうか(若い人はわかりませんね…)。
とにもかくにも感動のラストシーンに至るまで1時間30分ずっぽりと嵌れる映画です。大人から子供まで万人に楽しめるイチオシ映画のうちの一つです。まだの方はぜひご覧ください。