おススメ度★★★★
原作は黒田硫黄氏の短編集「茄子」。ブエルタ・ア・エスパーニャといって分かる人はどれくらいいるのでしょうか。かくいう私は初耳でした。世界最高峰のツール・ド・フランスくらいは聞いたことありました。が、世界三大自転車レースなるものがある事自体よく知りませんでした。
そんなブエルタ・ア・エスパーニャがアンダルシア地方を舞台に行われる1レースを描いたもので、原作が短編であることからか映画自体も小1時間の短いものとなっています。
が、しかし。
その短い時間の中に凝縮されたドラマが実に熱い!自転車レースなんてこれまで観た事はありませんでしたが、戦略の機微があって結構面白いものだと思いました。物語の中ではアンダルシアを否定的にいうセリフも出てきますが、タイトルにもある茄子のアサディージョ漬けを始めとして一度訪れたくなるような魅力たっぷりな風物が描かれています。
自分は自転車レース?興味ないな。っていう状態でしたがこの作品を観て180度意見が変わりました。通常8月~9月にかけて行われるブエルタ・ア・エスパーニャですが、暑い夏に日に観るとより感情移入できるのではないでしょうか。