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【映画】『スカイ・クロラ』10年以上昔とは思えない超美麗なドッグファイトに歓喜!でも娯楽性は無い

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おススメ度★★★

 

 ずっと見逃していたのをようやく観ました。この作品の最大の見どころと言えるのはWW2世代と思しき戦闘機どうしのドッグファイトではないでしょうか。今から10年以上も前に作られたというのがウソのように思えます。機銃で墜ちる飛行機の様子はリアル感が漂います。同じ空戦のリアル志向というと近年の『荒野のコトブキ飛行隊』を思い出しますが、アレもなんだか今一つパッとしない人気でした。萌えキャラの存在の有無は関係なく、空戦というものが一般的には理解しがたいのかもしれません。インメルマン・ターンだのスプリットSだの言っても三次元機動の凄さは言葉ではよくわからず、アニメでも描き切れていないのかも。

 時代も違うしアニメでもないけど『トップガン』は大ヒットしたわけですから飛行機そのものが一般受けしないという事でも無さそうなだけに、『スカイ・クロラ』の評価が低いのはまた別の理由があるのでしょう。

 まずもってストーリーの問題が大きいとは思います。ちょっと小難しい森氏原作の作品は小説にはよくてもアニメには向かないのかも。押井監督の作品といえばその小難しさが売りだったりするので場合によっては化学変化も期待できたのですが、今回の場合は不発。ただ単に何が言いたいのかわからない作品になってしまったように思います。空戦という見どころが個人的にはありましたが、世間一般の人にとっては娯楽性は低く、かといってメッセージ性があるかというとそれもまたよくわからんとあっては低評価も致し方ありません。

 キャラデザも好みの問題はあるかもしれませんが、大衆受けするとは言い難い気がしますから、ちょっとひねくれ過ぎな気もします。

 

 かなり一部の人間限定でしか受けない作品だとは思いますが、個人的にはその一部に入ってたのでそれなりに楽しめました。でも一般的にはおススメできません。