おススメ度★★
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞作ということで高い芸術性があります。原作漫画の映画化なわけですが、まず目を奪われるのがその背景の美しさ。ジブリにしても新海誠監督作品にしても、同様のことを言われますが勝るとも劣らないレベルだと思います。アニメって単なる娯楽作品じゃなくって芸術作品なんだなと感じさせられました。光の表現や海の生き物も素晴らしい出来です。
それに対してちょっと違和感があるのはキャラクターのほう。遠目にはいいんですが、寄った時の目が残念ながらちょっと受け付けない・・・。昔のファイブスターストーリーズの時の結城信輝さんのキャラクターもそうでしたが、目が気に食わないとダメだんですよねえ・・・。
でもって内容的にもちょっと哲学的すぎるというか、結局何が言いたいの?みたいなとこがあってなるほどこれは売れないわけだと思いました。アニメーターは超頑張ってるし、米津さんの曲も超素晴らしいんだけど、なんだかとってももったいない感じがする作品でした。