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実話とフィクションの見事な融合!昭和世代の男性は必見『全裸監督』を観るべき3つの理由

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 Netflixオリジナルという事で爆発的なヒットとまでは至ってませんが、大いに世間を騒がせた『全裸監督』をようやく観終わりました。ゆきぽよを世に送り出す助けとなったAmazonPrimeの『バチェラージャパン』なんかもそうですが、結構話題作になっても観れない人は観れないという環境がこれからどう変わっていくのかは興味深いですね。この作品でも触れられていますが時代の先を読む感覚がある人は儲かるし、生き残っていけるという話はなかなか深い示唆に富んでいると思います。

 

 さてそれはともかくこの『全裸監督』、冒頭でも述べたようにNetflix限定という敷居の高さも相まってずっと放置していました。このドラマは知らなくても2019年大晦日の『笑ってはいけない』で草彅剛がこのパロディをやっていたのを観た事がある人はそれなりにいるでしょう。

 そんな私も重い腰をあげてようやく観たわけなんですが、正直これはなんでもっと早く観なかったんだろうと後悔しました。さすが話題になるだけあって素晴らしい出来栄えでした。特に昭和という時代にスポットをあてたこの作品は団塊ジュニア世代にこそ観て欲しい作品だとは思いますが、その辺の年代って仕事が忙しかったりしてあまりこういった映像作品を観ない人も多いでしょうから、そのあたりがもう一つこの作品が爆発してないない点なのかもしれません。


  さて、この『全裸監督』を観るべき理由は次の3つです。

 

1.昭和のエロを追体験

 『ノーパン喫茶』『ビニ本』『アダルトビデオ』といった昭和を彩ったエロが出てくるわけですが、昭和を生きた男子にとってこれはまさに青春の追体験。そして腋毛女優として一世を風靡した黒木香さんの「SMっぽいのが好き」など、ノスタルジックな気分に浸れる要素が満載です。

 

2.役者の熱演

 一番はなんといっても村西とおる役の山田孝之さんですが、黒木香役の森田望都さんの体当たり演技も光ります。個人的な助演男優賞は國村隼さんの底知れぬ怖さを感じさせるヤクザ役にあげたい。クズ人間のトシを演じる満島真之介さんも良かった。とにかく演技が素晴らしい役者さんたちばかりです。

 

3.事実に基づきつつもドラマチックな脚本

 北大神田書店の拡大やハワイでの逮捕など村西とおる監督の実話に基づいたストーリーでありながら、必要に応じてドラマチックな展開になるように脚本が描かれています。ライバルとして立ちはだかるアダルト界のドン・池澤なんかはモデルはいても実在はしないようです。実話ベースという説得性がありながらそれでいてフィクションの面白さが絶妙にブレンドされた最高の傑作に仕上がっています。