日本に限った話ではないですが、先進国の出生率低下というのはある意味人類としてとても面白い現象だと思います。男女二人いなければ子供が残せないのに、各夫婦が一人しか子供を産まなければおのずと人口は半分になってしまいます。種を残すというおよそDNAに課せられた最重要課題からすればこれは致命的な誤りであって、子供をまともに育てられないという社会の様式には問題があるということでしょう。
これはすなわち資本主義による富の一極集中化は一般人の生活をも脅かしてしまうもので、結局集中すべき富を生む労働層の減少を招いてしまいます。ということはある程度の生活を保障した上で富を集約する必要があるわけで、本来ならそれを国家が担うべきだったわけなんですがそれができていないというのが現状なのでしょう。
環境破壊もそうですが、答えがわかっていながら間違いへの道を進んでしまうのは人間とはかくも愚かな存在なのかと嘆かずにはいられないですね。
