海外旅行に行く際に現地通貨を両替する事と思います。たしかにクレジットカードや電子マネーの普及率はかつてないほどの勢いを持っていますが、いまだにキャッシュでなければどうしようも無い場面もまだまだあります。今後しばらくは続くであろう両替レートの基本的な考え方を書いておこうと思います。
まず主な両替方法として銀行での両替、空港などの両替商での両替、そしてクレジットカードのキャッシングが挙げられます。単純明快にこの中でベストはキャッシングです。ですから日本円を国内なり海外なりでわざわざ替えるよりも口座にお金を入れておいて現地でATMで引き出すのが率は一番良いです。クレカに抵抗がある人（使いすぎたり、不正が怖い）の為にあらかじめチャージしておいた金額から引き出すタイプのカードもあります。いずれにせよ、これが手数料が低めとなっています。
これが最適解だとは思いますが、ATMの使い方に自信が無かったりどこにあるかもわからないので不安だったり現地空港でATMに寄る前に現金が必要だったりといった場合は国内あるいは海外での両替も必要になるかと思います。さて、その場合に私自身がとても気になるのは日本で両替した方がいいのか現地で両替した方がよいのかという問題でした。これは通貨によってまちまちなので決まった答えはないのですが、いろいろな通貨を両替する中でみえてきたルールのようなものがありました。
それは「強い通貨の国で両替してはいけない」という事です。2019年3月現在でいうなら最も強い通貨はアメリカドル、ついでユーロといったところでしょうか。これは国際的な信用度といってもよいと思いますし、国家の影響力と言い換えてもいいかもしれません。つまるところドルとユーロに関しては現地での両替はあまりおススメできません。キャッシングなら話は別ですが、窓口での両替となると日本国内よりもレートが悪い事がほとんどでしょう。
これに関する明確な規定も回答もありません。ただ私が経験則で感じた事です。おそらくアメリカにとっては円というのは数ある外貨の一つにすぎずあまり価値がありません。それに対して米ドルは国際取引におけるもっとも価値の高い通貨なので日本でもそれなりに需要があります。この通貨の強さがポイントで、外貨の強い国にいくと日本円は雑魚扱いされてしまい率が悪くなるのだと思います。逆に言えば日本円の方が信用度が高そうなアジア諸国など（韓国、台湾、シンガポール、ベトナム、タイ、etc…）にいけば日本円も十分魅力的な外貨なので一定の価値が見込めます。逆に日本では韓国₩やタイバーツなどを円より欲しいと思う人はあまりいないわけで、国内での期待値は下がります。このことから日本円の方が強そうな国の場合は現地で両替した方が得になるケースがほとんどでした。
現在日本円より力を持っているのは米ドルとユーロだけだと思います。 ですから現在ではアメリカドルとユーロは日本で、それ以外は現地での両替がおススメということです。もちろん今後の世界情勢では大きく変わってくるでしょう。中国元が世界最強になる日も来るかもしれません。そういった際にもこの原則を知っていればだいたいどっちで替えるのが得なのかが判断できるかと思います。
もう一度言っておきますが、あくまでもこれは窓口の両替の話であって一番お得なのはクレジットカードのキャッシングです。また海外では空港の両替所よりも町中の銀行の方がレートが良い場合が多いですから長期滞在の場合などは気にしてもらうとよいかもしれません。
