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【小説】『危険なビーナス』感想 惚れっぽい主人公が挑むナゾに絡む美女・東野ワールドの熟成した魅力満載

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ヒロインが実に魅力的でした

おススメ度★★★★

 

 初版2016年8月発行・東野圭吾氏の『危険なビーナス』 文庫本が発売されました。主役は30代の獣医さん。ガリレオこと湯川博士といい加賀刑事といいだいたい東野作品の主役というとこの年代の男性が多いですね。さてその主人公はやたらと惚れっぽくて美人に目がないという設定。それでも節操がないわけではないのでルパン三世とは違うタイプ。そんな主人公の目の前に現れた肉感たっぷりの美人。もちろん惹かれるわけですが、その女性は弟の嫁さんなのでした…。という展開。

 

 魅力的なキャラクターに加えて、ラストまで読者を引っ張っていくナゾ。プロットがしっかりと組まれていて小説のお手本のようなさすがと言いたくなる作品。度肝を抜くような小説ではないですが、極上のエンタメが多い東野作品の中でも結構上位にランキングされるのではないかと思います。

 ガリレオシリーズなどシリーズモノにはまた違った魅力がありますが、と単発モノとしてはかなり良い出来ではないでしょうか。