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【映画】『ターミネーター:ニュー・フェイト』のココがダメ!全米大爆死の5つの理由(ネタバレあり)

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 サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンさんがロケット・ランチャーを撃つシーンは最高に痺れました。『世界一ロケランの似合うババア』の称号にふさわしいと思います。個人的には面白かったんですが、全米では大赤字となり1億ドル以上の損失が見込まれてるとの事。では一体何がダメだったんでしょうか。

 

(ここより先は激しいネタバレとなるので未見の方はご注意ください)

 

 

1.Rev-9のどっかで見た感

 謎の分裂攻撃はたしかに強いけど質量的には弱くなるはず・・・とかそんな考察の前に「また液体金属かよ!」という突っ込みをせずにはいられない。まあスカイネットが無い未来でもリージョンが生み出したというのはある意味予定調和的で説得力はありますが、視聴者としては30年前からアイデア変わってないのかよ、という残念感がにじみ出てしまいます。「ターミネーター2」の時のT-1000が与えた衝撃の大きさを考えるとどうにも驚きが少なく残念感が漂うのは否めません。

2.T-800のトンデモ設定

 ターミネーターといえばシュワルツェネッガー、もはやタフな男の代名詞ともなったのがターミネーターという言葉ですから彼を出したいというのはよーくわかります。しかしですよ、いくらなんでも任務完了したからってのほほんと人間と暮らしてるっていうのはどうなんでしょうか。まあファンだからそういうことあってもいいかと大目に見れなくもないですが、客観的には「んなアホな」って思います。しかもジョン・コナー殺しといて「ジョンの為に」ってどうしたらそういう思考回路になるんだろうか。このあたりもう少し掘り下げてけばアリなんだろうけど映画としては時間が足りないですよね。

3.ラストシーンのあっけなさ

 基本的にシリーズものの難しさは敵をより強大にしないと視聴者が納得しない点にあります。その点においてRev-9はたしかに強い敵ではありました。はっきりいって強すぎて、なんでサラ・コナーとか死なずにいられるのか不思議でなりませんですが、まあそこはお約束なんで目を瞑ります。潰そうが焼こうが全然ノーダメなのでどうやって倒すかが課題なわけなんですが、倒され方が「えっ、そんなんでいいの」っていうレベル。サラ・コナーならまだしも人間の一般人女子にやられてちゃあアカンでしょ。「2」の焼却炉はなかなか素晴らしいアイデアだったと思うだけに、ちょっとがっかり感が半端ありません。

4.ジョン・コナーあっさり死に過ぎ

 人類滅亡の危機を救う男がジョン・コナーですよ?そのジョンのためのストーリーが「ターミネーター」であり「ターミネーター2」だったのにそれがあっさり序盤で殺されてしまうと、なんだかこれまでのストーリーはなんだったの???ってなってしまいます。ファンであればあるほどこの感覚は大きいのではないでしょうか。

 そもそもT-800が何体も送れるならそりゃいつかは殺せるでしょうよ。そんなことは「ターミネーター」を観た時に誰もが思う点です。だからちゃんとキャメロン監督は考えてあって、人類が機械を打ち倒そうとするときに、最後の逆転の手として送り出したのがターミネーターで、その後カイルを送り込んで転送機を破壊したから最初で最後という設定があったわけです。そういう点で私が「2」よりも「1」を評価するのは設定が完璧という事があるわけです。「2」は映像や演出は素晴らしいけど、やっぱり蛇足なんですよね。

 それはさておきジョンの歴史が無かった事になるというのはなんだかもどかしさを感じずにはいられません。

5.ユーモア不足

 全編クライマックス的なストーリー展開ではありますから飽きずには観られますが、観終わった後にドッと疲れます。シリアスなストーリーの中にもクスッと笑える点があるともう少し違うのですが、ちょっと脚本が滑っている気がしました。