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【映画】『ゴースト・イン・ザ・シェル』感想 はずれ確実の人気漫画の実写化にしてはよくやった佳作

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おススメ度★★★

 

 士郎正宗の漫画というよりは、押井守監督の映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』をより強く意識した作品だったのではないでしょうか。得てしてハリウッドは日本の人気漫画を実写化してはゴミくずに変える天才なわけですが、珍しくこの作品に関していえば原作愛が感じられる良くできた作品であった気がします。

 スカーレット・ヨハンソンというと『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドウ役が頭に浮かぶわけですが、この作品においても草薙素子という超人的な役柄をよく演じていたと思います。また日本では知らない人は誰もいないであろうビートたけしが演じた荒巻課長も観る前は眉唾でしたが、途中からはこの人でなければ誰も演じえなかったのではないかという気にさせてくれました。総じて言えるのは漫画やアニメの良さをそのファンであるいわゆるオタク層だけでなく一般層に広げるために苦心して丁寧に作られた作品だなという事です。そういう意味でオタク層としては一定の評価を与えても良いとは思うのですが、これが一般層に理解できたかというとやはり難しかったのかなという気がしてなりません。

 関係ない話になりますが、20代のアニメ好きな青年と話をしていた時に『サイコパス』が面白いという話になったものの「攻殻機動隊」は観たことが無いという事で驚きました。彼らにとっては古臭い作品なのでしょうね。そういう意味でも窓口を広げるきっかけになりうるこの作品の存在価値は大いにあるのではないでしょうか。

 

 そうそう余談ですが本来洋画に関しては字幕版一択な自分でもアニメ版に準拠した声優さんが吹替えを担当したこの作品は旧来のファンは是非とも吹替えを楽しんでいただきたいと思います。