さてみなさんは今回の増税いかがお過ごしでしょうか。食料品などの生活必需品はそのまま8%に据え置きなので、コンビニやファーストフード、外食産業で不思議な事態が起こっています。
というのは持ち帰れば家で食べる生活必需品だから8%だけれど、店で食べたら贅沢な外食だから10%となっているからです。つまりマックでも吉牛でも店内で食べるよりテイクアウトして公園のベンチででも食べた方が得て事ですね。
さらに変なのは店内で食べようと思って10%で払ったけど、店が混んでたから外に持って出た場合は、そのまま10%。逆に持ち帰り8%で支払いして袋に入れてもらったのに気が変わって店内で食べてもそのまま8%ていう事。ここまで知ってたらイートインする場合でも持ち帰りて言った方が得だとわかります。
ここまで変だとそのうち世論が面倒だから全部10%でいい、てなるだろうと読んでいるのなら自民党の幹部もなかなか大したもんです。
それはさておき、この軽減税率のカラクリがある中でどう振る舞うかは人によって分かれるでしょう。そう考えるとカップル、特に女性から見た男性の経済観念に対してはかなり良い試金石になる気がします。
まずテイクアウトできる物を店内で食べる為に10%で支払う場合。テイクアウトなら安くなるのにわざわざ店内で食べるというこの場合に考えられるのは軽減税率のしくみを知らない可能性があります。このケースの場合大きく2種類に分かれます。一つは単に世の中の情報に疎いタイプ。もう一つは細かい事は気にしないタイプ。前者はこれ以外の分野でも情報不足に陥る可能性があり、世の流れを掴み損ねる危険性がありますからちょっと頼りないかもしれません。後者は8%と10%なんて大した差ではないと思っているのかもしれませんし、お金に関して無頓着な可能性があります。よっぽどの大人物になる可能性は秘めていますが、金銭面で苦労するかもしれません。西郷隆盛は傑出した大人物でしたが、若い頃は自らの褌を質に出さねばならないほど貧乏ではありました（それゆえ慕われたのですが）。
次に軽減税率の仕組みを知っているにも関わらずあえて10%払って店内で食べる人もいるでしょう。この際にもタイプが分かれます。まず経済的余裕があって2%にこだわる必要が無いと考えているタイプ。これはある意味頼もしいですが、節約しようという概念は低いので金遣いは荒いでしょう。貯金が苦手なタイプです。次に見栄っ張りなタイプ。本当は8%にしたいのだけれど、そうするとなんだか貧乏くさくみえるのでやむを得ず我慢して10%払っている人もいるでしょう。このタイプは本音を外に出さず虚栄心が強いのでちょっと面倒です。見かけは優しくても豹変する危険性がありますから慎重に付き合った方がいいでしょう。ちなみに私はこのタイプです。
そして今度は8%で支払うタイプの場合。もちろんテイクアウトで食べるなら8%なわけですからその場合は除外します。今回想定するのは店内で食べるのに8%で払う人の場合です。冒頭でも述べたように、最初はテイクアウトするつもりだったけど後で店内で食べる事にしても支払いは8%のままです。これを逆手に取り、最初から店内で食べるつもりだけど支払いだけは8%で済ますことが現行の法律では可能です。
ではこういった行動を取るケースはどのような性格なんでしょうか。3つあると思います。一つは単にケチ臭い場合。損したくない性格ですから、例えば支払いは割り勘で、しかも1円単位まで、とか細かいケースは多いかもしれません。お金に細かいだけでなくその他の事柄にも神経質な可能性はあります。その分倹約家という見方もできて貯金には向いているかもしれません。次に賢く見せたいという虚栄心がある場合。こうすれば得、という事を知っている事をアピールしたい性格なわけです。別にお金にこだわりがあるわけではなく自分を実質以上によく見せたいケースですね。逆に言えば自分に自信の無い人間が取る行動ですし、自己肯定感の低いタイプですので扱いは厄介です。
このように結構8%と10%の支払い方でタイプが分かれるなあと思ったので、デートして支払ってもらう場合などマクドナルドとかで試してみると面白いと思います。
