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【映画】『えんとつ町のプペル』の酷評は果たして正当か否か(Amazonプライム無料)

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おススメ度★★

 

 西野亮廣氏が手掛けた絵本が原作ということで話題となりました。この作品を観ずして褒めたり貶したりしているファンとアンチは少なからずいるでしょうが、そういった人たちは一旦脇に置いておいてこの作品を観るに至った人間の数を考えたらプロモーションとしては成功したのではないでしょうか。少なくとも批判する人たちに対しても、このような作品があることを知らしめているわけですから。作品として一番残念なのはどんな良作であったとしても、それを観る人がいないことだと思います。

 

 さてそんなわけで中立的な立場で見たらどうなのでしょうか。自分の立場としてキングコングというコンビは好きではないし、西野氏の人柄も好きではないというよりはキライな部類。ですのでアンチの気持ちは良く分かりますが、それだけで作品を貶すのはちょっとやり過ぎだと思いましたのでしっかり見てみようと思ったわけです。

 

 まず「えんとつ町」という舞台設定はとても良いと思いました。太陽の無い世界で食糧となる植物は育つのかとか細かい突っ込みどころは満載ですが、そこは絵本だから雰囲気さえ伝われば良いのです。次いでアニメーションとしての動きの良さ。どちらかというと日本のアニメというよりはピクサーとかディズニーとかアメリカのアニメに近い雰囲気を感じました。アニメの元祖はアメリカで、それを昇華させたのは日本だと思いますが、それでも元祖アメリカのCGアニメーションの出来の良さは日本には真似できていません。このあたり日本のいちアニメファンとして悔しかったのですが、今後日本がその分野でも成功していけるんじゃないかと淡い期待をさせてくれるような雰囲気は感じる事ができました。

 キャラクターデザインも子供向け、というか絵本らしくアニメにうってつけ。総じて見た目の部分に関してはかなり良くできているんではないかと思いました。

 

 おそらく難癖をつけられるのはストーリーの部分で、たしかにちょっとしまりがない。ぶっちゃけゴミ人間のプペルの存在価値がほとんどないのがいただけません。もちろんそれなりの理由付けはしてありますが、ちょっと弱いように思いました。

 

 それでもまあ子どもが見る作品としては十分ではないでしょうか。大人はちょっと惹かれないかもしれませんが、アニメの本来のターゲットを考えれば及第点にも思います。

 

 

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